10日目 贄川宿~奈川 2015年8月17日(月)

《today:30.31km/total:278.23km》
5:30起床、雨。昨夜も寝返りのたび何度か目が覚めるも眠れたか。やはり途中寒く、長袖に銀の防寒シート。道路近いので耳栓も役立つ。
6:20 トイレで大小。歯みがきもさせてもらう。カッパを着て出発だ!!

《贄川駅で朝を迎える》

《贄川の関所跡》
8:20くらい、奈良井駅着。朝食にカロリーメイト食べる。途中、平沢で宮原さんの家の前を通るが、7:40でちょっと朝早い気がしたので、 名刺にご挨拶だけ書いて投函してきた。
前回、奈良井宿に来たときは、ずいぶん観光客でにぎわっていたが、時間が早いせいか閑散としている。雨は昨年も降っていたが。
出発しようとして駅のスタンプを押していると、地元の方で駅の案内書の方が話してくださり、今日は境峠を越えた先まで行くと言い、 昨日は贄川でテント泊だったと言うと、昨日は奈良井で花火大会だったから奈良井の駅でテントを張れば花火も見られてよかったのに、 と言って下さる。今帰られたお客さんも駅前の民宿に泊まり、まさかの花火に大変よろこんでいったという。
たしかに昨夜、花火らしい音が聞こえてきた。この狭い集落での花火、さぞかし迫力があったであろう。次回来るときは、 そんなことも計算に入れて来てみたい。さぁ、出発!! 8:41

《地元力士の十両昇進を伝える号外が(H28/5/27発行)》


《鳥居峠の手前、約1kmにわたり町並みが続く奈良井宿。その様は「奈良井千軒」と謳われ木曽路一番の賑わいだったという。 今でも江戸の面影を色濃く残す。隣の木曾平沢と同様、漆器店が数多く軒を連ねる。》


10:44 鳥越トンネルを抜けて「げんきふれあい交流施設ねぎや」というところまで来た。15.14km歩いた。割と早いペースか。 雨なので寄り道や写真撮影も少ない。
しかし、贄川を出てしばらくにあったセブンイレブンでお金を下ろしておけばより安心だったか(今日の宿代くらいはあるが、 この先コンビニなどATMのある施設は皆無の予感)。すぐ前にある商店(雑貨・食品)の自販機で水110円を補給しておく。10:53出発。


11:24 扇子屋商店でパンを二つ(280円)お昼用にする。よかった!!「歩いてきたの、どこまで行くの?」と気のよさそうなおじさん。明日は晴れるよ。
ちょっと先の「五月日」というバス停でパンを食べる。(1~2時間に1本しかバスはこない!!)
12:00出発。※靴ぬれて靴下もくさい~(三日目のくつ下)

《扇子屋(せんすや)商店、食料調達》

《五月日のバス停、雨宿りがてらパンを食べる》
15:07 境峠を越え「とうじそば」の所でやっと座って一休み。28km歩いている。そしてまだ15:00。よく歩いた(歩けた)なぁ...!! 3時間歩きっぱなしか。峠を越えたのは14:20だった。15:15出発。

《奈川の「とうじそば」:標高1,200mの高地で育ったそばは、特に風味が豊かで、一般の秋そばよりも非常に栄養価が高く、奥深い味わいだという》
15:50 亀屋旅館に到着。建物自体は特に看板などがないが(普通の家っぽい)、家の向かいに看板が立っている。
場所はちょうど野麦街道の登りに面したところだ。玄関前で笠をとり、カッパを脱いでいると宿のおかみさん(昨夜TELに出た方)が声をかけて下さる。 「今日は他に誰もお客さんがいませんから」と一番静かな部屋の10畳間(床の間付き)を使わせて下さる。旅館というより座敷に通された感じ。
すぐにお風呂に入れ、深くたっぷりとした湯船にジェット噴流が出ている。うーん、くつろぐ、極楽~。二日ぶりに体を洗い、 ぬれた靴下などだけすすぎ、雨で冷えた体を温める。体重は65kg弱くらい(体脂肪率24%くらい)。
部屋にはお茶と茹でとうもろこし、きゅうり、みそが用意されている。いただいてくつろぐ。TVでは甲子園をやっている。外はまた雨が降り出している。
この宿のおばあさんは高山からお嫁に来たそうだ。近所のご親戚の方にもそういう方がいるという。飛騨は近いのだ。 それに野麦峠は古くから飛騨と信州を結ぶ重要な道だった。

《亀屋旅館、10畳の部屋に通していただく》

《心づかいが沁みる》

18:00 夕食をいただく。畑で作るところからの自家製蕎麦(夏の新蕎麦だそうだ!!)、うまい!!(秋は10月くらいからシーズン)
アマゴかイワナのムニエル、ナスの煮物、鶏肉など。量もたくさんでうまい。これで朝食も付いて6,600円は安いのではないか!!

《自家製、夏の新そば 奈川の「とうじそば」 美味しい!》

《心尽くしと言うにふさわしい夕食》
食堂では薪ストーブを焚いていて、靴をそこで乾かしてくれる。今日は朝寒かったのでストーブを焚いたそうだ。古新聞ももらい靴に詰める。 着ていたシャツやユニクロのももひきもお湯洗いだけして、タオル・手甲・靴下とともに干す。
おかみさんに聞くと、普段は冬のスキー客がやはり多く、夏はたまに釣りのお客さんが来るそうだ。歩いて来る人もたまーにいるそう。

《薪ストーブ、濡れた靴を乾かす》

《食堂にはピアノもあった》
(メモ)
・亀屋旅館→お助け小屋 12km
・お助け小屋→高根支所 21km
・お助け小屋→(マップ 39号)野麦の館 8.2km
・お助け小屋→(ハイキングコース)野麦の館 4.2km
・野麦の館→39号 高根支所 13km
※お助け小屋で、ハイキングコースについて聞く。(39号とハイキングコースとどちらが早いいか)(ハイキングコースPDFは高根村時代のもの)
~今日のFacebookから~

FACEBOOK 2015.8.17 AM 6:30
昨晩は贄川の駅に泊まった。昨年も泊まった駅だ。今朝は雨、カッパを来て行く。靴の先にテーピングを巻いているのは爪先からはねあげた水で、 自ら靴の甲を濡らしてしまうためだ。さぁ、今日からががんばりどころだ! 行ってきます!





FACEBOOK 2015.8.17 AM 7:59
漆の里、平沢で昨年お世話になった方の家の前を今年も通った。朝早い時間だったので、緑通信の名刺にご挨拶を書いてポストに入れるだけで失礼した。 残念だったが、また来よう!



FACEBOOK 2015.8.17 AM 9:06
雨の奈良井宿、時間のせいか曜日のせいか、昨年は観光客でいっぱいだったが閑散としてまたいい雰囲気。 昨夜は花火大会もあったとのことだが、この山間の小さな集落ではさぞ迫力があったことだろう!









FACEBOOK 2015.8.17 AM 9:58
初のトンネル内歩行。精神的にきつい!(*´-`)







FACEBOOK 2015.8.17 AM11:38
中山道からもはなれ、五月日という名前のバス停でパンを食べる。バスは1、2時間に1本しかこないので安心。 ななお、木祖村のマークは旧下呂町のマークににてると思いませんか?(下呂町出身者へ限定の問いかけf(^^;)


FACEBOOK 2015.8.17 PM 2:16
雨に洗われた山の緑。心も洗われてますか!f(^^;





《あまり洗われてないようです(*´-`)》

FACEBOOK 2015.8.17 PM 2:28
境峠、越えました!


FACEBOOK 2015.8.17 PM 5:36
15時50分、野麦街道登り口にある亀屋旅館に投宿。 昨日の夕方、急遽予約した旅館だが電話をしたときからとても親切な印象だった。「歩いて行くから何時になるかわからない」なんていう弱音を吐くぼくに、 「峠(境峠)まで来たら電話すればいいですよ、でも峠は電話通じるかな?」という力強い言葉でこたえて下さった。 しかし、30kmちょっとの道、かつ登りの長長丁場ありをよくこの時間で歩いたなと思う。昨日までのペースなら確実に夜になっていた 気がする。雨が降りあまり寄り道しなかったこと、雨なのでその辺で座って休めないこと、情報が少なくそこにたどり着く他に選択肢が ないことなどが、歩き方を変えた。昨年まではもっと多くの距離を歩いた日もあり、それと比べればあまり大変ではない のかもしれないが、今年はとにかく慎重にかつ確実に歩くのだ。不思議と足にマメらしいマメは出来ていない。宿に着くとすぐにお風呂に入れていただく。 二日ぶりの風呂で体を温め、さっぱりし、部屋に用意していただいたお茶でくつろぐ。とうもろこし、きゅうり、味噌が気持ちまでくつろがせてくれる。 湯冷めしないように長袖の作務衣に着替え、タオルケットもはおっている。他にお客さんがいないとのことで、一番静かで10畳に床の間のついた部屋を 使わせてくれる。この宿のおばあさんは高山からお嫁に来たそうだ。近所には他にもそういう方がいるそうだ。明日はいよいよ飛騨へ入る。 夕食は6時過ぎから。今日もありがとうございました!

