山中和紙(さんちゅうわし)



山中和紙は、岐阜県飛騨市河合町で生産されている和紙です。その特徴は、冬に雪上で楮(こうぞ)をさらし、自然漂白を行うことです。身を切るような冷たい水、身の凍るような冷たい雪の中での作業は、決して楽なものではありません。


山中和紙って?

山中和紙の名称の由来
 昔、飛騨紙の産地の中で、最も山奥で生産されていたことから山中和紙の名が付いたと言われています。

山中和紙の歴史
 飛騨の製紙は、中世鎌倉時代初期・建仁2年(1201~1204年)頃から盛んになり、室町時代・応永12年(1349~1428年)頃には、貴族間での贈り物となっています。
 天正14年(1586年)に飛騨高山の領主となった金森長近は、製紙を奨励し、享保12年(1727年)の資料によると、角川(つのがわ)や稲越などで。丈長・端不切など大変高級な紙を漉いています。
 幕末から明治にかけて、飛騨では24ヶ村の紙を漉く村がありました。


 

飛騨市河合町って?

 日本のちょうどまん中あたりにある岐阜県。その北部(飛騨)の豪雪地帯に河合町はあります。2004年(平成16年)に合併をして飛騨市になるまでは、吉城郡河合村という小さな村でした。村全体が険しい山地で農業に適さなかったため、古くから林業や手工業で暮らしを立ててきました。山中和紙もその伝統工業の一つです。


 飛騨市は河合村の他、古川町、神岡町、宮川村の4町村が合併をして誕生しました。周囲は3,000mを越える北アルプスや飛騨山脈などの山々に囲まれ、総面積792.31平方キロメートルの約93%を森林が占めています。年間を通しては、平均気温11度で四季の移り変わりを肌で感じることができ、とても自然に恵まれた地域です。

飛騨市公式観光サイト ※外部リンク


山中和紙 紙すき体験「いなか工芸館」

 農家の冬仕事として山中和紙は細々と伝承されてきましたが、近年では生産農家が激減、生産技術を守り伝えようと作られたのが「いなか工芸館」です。紙すき体験や草木染め体験ができます。地元の保育園では自分の卒園証書を自分で漉いて作ります。800年の伝統の技を「いなか工芸館」で体験してみませんか? (飛騨市公式観光サイトより)



「山中和紙でつくろう!」

 かつては、多くの生産農家が山中和紙を漉いていましたが、現在では2軒だけとなってしまいました。安い輸入材との競争のなか、和紙のある暮らしも減り、生産量は少なくなっています。そこで、少しでも山中和紙の魅力を再発見し、広めていこうと考えました。

参加してきました。「モノづくり市」
「モノづくり市」とは、クリエイターや職人が、お客様との交流を通じて「語れる商品」を販売し、日本のモノづくりの魅力を発信していくマーケットです。(※2013年5月)


第4回モノづくり市 ※外部リンク》

 今回は「ひだびと。」の釜谷編集長と、山中和紙を応援する地元飛騨の印刷会社「高山印刷㈱」の住さんと参加しました。明治40年創業の高山印刷さんは、昔、実際に使っていた「活版」を利用して山中和紙ポストカードやしおりへのスタンプ体験。私は、きめの細かい山中和紙にインクジェットプリンターで写真を印刷、LED行燈(あんどん)に仕立てることにしました。

◆高山印刷㈱ホームページ FBホームページ ※外部リンク

◆ひだびと。FBホームページ ※外部リンク


~手押し活版でスタンプしよう~


 

昔、活字を一つ一つ拾っては文字を組んで印刷していた活版印刷。そのカット(イラスト)に使われていた活版が高山印刷の倉庫にはたくさん眠っていました。ずいぶんと昔の絵柄のはずなのですが、なかなか可愛らしくて女の子に大人気だったのはちょっと意外かも!? 山中和紙の温かみのある風合いに、レトロな絵柄がよく合っていました。

 
 
 
 

 

~卓上あんどんをつくろう~


 

 山中和紙は、きめが細かく、インクジェットプリンターで文字や写真をプリントすることが出来ます。そうした山中和紙を明かりで透かして見ると、和紙本来の風合いも相まってなかなか素敵です。そこで、木枠を手造りして行燈を作り、みなさんが携帯電話やスマホで撮った写真をその場で山中和紙にプリントアウト、オリジナル行燈に仕上げました。ロウソクのようにゆらゆらと明かりがゆれるLEDを灯せば、ほんわか素敵な雰囲気です。


 
 
 
 
 
 
 
 

※↑この行灯は、「飛騨居酒屋 蔵助」に置いてあります。電話で予約をして行くと、あなたのお名前が書かれ、 テーブルの上に置かれているはずです。山中和紙の上にはプラ版が貼られており、ホワイトボードのマーカーで、 名前を書いたり消したり出来るようになっています。(木地の表面は水性のウレタンニスで仕上げてありますので、 飲食店でも安心です!)


~名刺入れをつくろう~


 

 木で箱を作り、名刺入れにしました。木地そのままでも木目がきれいですが、そこに山中和紙を貼り、柿渋を塗り、 最後にウレタンニスで仕上げると、透けて見える木目に和紙の風合いも相まってなかなか素敵です。 写真や文字を刷りこんで加工すれば、世界に一つだけのオリジナル名刺入れの完成です。 少し工夫をして、紅葉やいちょうの葉を貼り込んでもお洒落ですね。



※上側のふたに、紅葉の葉を和紙の下に貼りこんでいます。


 

※写真も、思ったよりきれいに和紙に馴染みます。


 

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