2日目 府中宿~高尾 2015年8月9日(日)
朝風呂を浴びた後、ウォシュレットも付いたトイレに入るが小のみで大はもよおさず。フロントで精算をすますと エレベーターで1階に降り外へ出ると思ったより暑くはない。(8:10)
目の前の通りには立派な欅(けやき)が並木になっているが、源義家にゆかりがあるらしく銅像も建っている。 (源賴義・義家父子が奥州平定の「前九年の役」に向かう途中、大國魂神社に戦勝祈願し、戦勝後神社にけやきの 苗木千本を寄進したことによるそうだ)
大國魂神社に行くと外国人の先生が日本人の子供たちを引率して、英語で神社について説明している(!?) キッズ英会話の校外授業か?
神社では地元商工会による夏のイベント開催中で、出店がたくさん並んでにぎやかになっている(この時間は準備中)。 やはり地元の方が入れかわり立ちかわりで参拝に訪れるなか、僕もお参りをする。旅の無事と日頃への感謝。
歩きはじめて高札場の跡などを過ぎる。朝食をどうするか考えたが、多少空腹感はあるもののそんなに食べたい気もせず、 とりあえず先に進む。前を二人組のおばさんハイカーも行く。
9:40、谷保の天満宮まで来ると、信号待ちですれ違ったおばさんから「すてきね~」と笠をほめられる。
さらに歩くが天気も気持ち良く青空も見えるが、暑からずで風も通って心地よい。浮き輪をかかえた兄妹がプールへと走って行く。いや~、夏だなぁ。
10:43、ファミマ日野橋でポカリスエット900ml(172円)を購入。朝食をまだ食べておらず空腹感もあるが、まだいいかなと考える。 暑さで食欲がないとかではなく、まだ大丈夫という感じ。
一年目の旅の時ほど重たい水を買うことに抵抗感はない。リュック(昨年グレゴリー製のものに換えた)が良くなったからか。 昨年の旅でも多少荷物が重くても水・食料のある安心感の方が勝った。
ファミマの先で二人組のおばちゃんハイカーに追いつく。
20号から旧道にそれて少し風情のある道(ぐるっと曲がりながら坂道を下る感じ)を行くと、「日野渡し跡」の碑がある。その先へ行くと多摩川だ。 河川敷で野球の練習などしている少年たち。川では釣りをする人。土手の道を自転車が行き交い、空は青く雲は白い。あぁ、夏だなぁ。
しばらく行くと日野宿。「中島家の墓」がいくつか見えたかと思ったら、このあたりの豪商だか何かだったらしい。 街道筋ところどころに掲示されている写真にそんな記載があった。日野駅を過ぎる。駅の近くに松屋などもあった気がするが、通り過ぎて先に進む。
その後、日野自動車近くのセブンイレブンでおにぎり2ヶ、麦茶を買い、店の外ですわって食べる(12:32)、日かげなら平気だ。結局朝食は無しで 朝昼兼用となったが、あまり苦痛ではなかった。しかし、少食となってもしっかりご飯は食べたい。そうしないと力が出る気がしないからだ。 昔の街道では長い坂や峠道の前には、名物となるような「力餅屋」があったところもある(昨年の中山道、碓氷峠あたりだったか、 岐阜の十三峠あたりだったか)。さもありなんである。
その先、日野自動車前を過ぎ、さらに歩く。さすがに日射しが強い。道も坦々としている。13:28、コニカミノルタの前でも小休憩。ねむい、、、。
13:54、体温が少し上がってきたような気がしたので、冷やすためにファミマ日野甲州街道店で夏の旅の定番「サクレ」を買う。 この店はイートインもあるので冷房の効いた店内でサクレを食べてじっくりクールダウンする。気持ちよい。 コンセントもあったのでスマホ・タブレットの充電もする。日記など書きながら30分超を過ごしてしまう。14:30出発。
外に出ると日射しが強烈になっている。あなどってはいけない。
浅川の橋を渡り八王子市街に入る。この橋は空襲のとき、橋の下に逃げ込んだ人々を雨のような焼夷弾から守ったのだという。
市街に入ると今日は祭りの日だった。(昨日今日と通りは歩行者天国となり、各町内の山車や神輿がたくさん出ている。人でも多く、早く歩けない。 時々山車や神輿の写真を撮りながらゆるゆると進む。
ようやく追分まで来た。しかし追分の碑が見あたらないので交番で聞くと、歩道橋の工事のため一時的に移転しているという。その場所を聞いて撮影。
追分を過ぎてからはけやき(イチョウでなかったか?)並木が続き、おもむきが静かに変わって淡々と街道はつづく。 16:11、ドラッグストアで耳栓とアクエリアスを買う。耳栓は旅の必需品マニュアルに自分で載せておきながら、 昨日は買い忘れていたため大変な目にあった。今日の夜はどうするか決めていないが、とにかく買っておく。
高尾を前にして、足が痛んでくる。普段の訓練不足と荷重のせいだろう。しかし、思いっきりムリをしていないせいか、マメなどはまだ出来ていない。 休み休み行く。お腹もすいてきた気がするが、高尾駅まで我慢しよう。
高尾警察を過ぎ、またしばらく歩き、ようやく高尾駅というところでアッツ(渥美くん)に会った。FBを見て迎えに来てくれたのだ。 いつくるかわからない僕のために手提げのクーラーバックに冷たいお茶を入れて待っていてくれた。もらったお茶をさっそくゴクゴク飲み、 あらためて「久しぶり、ありがとう!!」と言う。彼は今年高尾に家を新築していて駅にも近いという。ほこりまみれで汗まみれの格好なので、 ちょっと遠慮して駅ですわって話す。互いの近況など。しかし、やはり家の前で記念写真が撮りたくて、 家まで伺うことに。奥さんと今年生れた9ヶ月の娘さんが待っていて、義母さんに写真を撮ってもらう。 義母さん、さぞかしびっくりしたことだろう。アッツありがとう!!
その後高尾駅南口へ行き、駅前の食堂でとんかつを奮発する(1,080円)。もっと安いものもあったが何となく「とんかつ」だったのだ。
今日の宿を思案するが、最初はもっと先の小仏まで行って野宿かなどと考えていたが、無理せず高尾で漫画喫茶かと思う。 昔、中央線を乗り過ごして駅前の漫喫に泊まったこともある。調べると駅のすぐ前にあるが、12hで1,950円くらいとか。 アッツが駅から少しはなれたところに「フロッピー」という銭湯があるという。調べてみるとなんと朝までも泊まれるらしい。 しかし漫喫より1,000円高い。ほんの少し考えたが、ここはさっぱりと身支度をととのえて東京を抜けることにする。 駅から無料のバスが出ていて7分ほどという。(マップでは650mと表示される)。バスで行く。
フロッピーに着いてフロントで受付待ちをしていると、前の人が「クーポン」とか言いながらスマホをいじっている。 僕もあわててスマホで調べると、あった!! 基本料金1,800円が1,600円になり200円お得! それに深夜料金+1,100円で朝までいられる。 これは漫喫よりもいい!!漫喫の値段にプラス750円で大きな風呂にも入れゆっくりできるのだ。
ゆっくり風呂に入り、出ると洗濯機もある(200円)。今日までの洗濯ものをすべて洗い、その間日記など書く(乾燥30分100円)。 洗剤を持ってきてよかった。ほんの少し生乾きなのはロッカー内いに干す。
飲み物はもったいないので無料の冷水を何度も飲む。風呂前にトイレ小。
仮眠室はフラットシートと別部屋で横になれるマットレス。マットレスの場所を取り、今日は安心の耳栓とアイマスク(アイマスクは結局いらなかった) をし、もうこれまでにないグッスリ。朝方一度目が覚めたもののすぐにもう一度寝て、次は6:30に目覚め、ほんとによく寝た。(明日の日記に続く)
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