4日目 小山宿~宇都宮上戸祭 2016年5月2日(金)


《小山宿~宇都宮上戸祭 35.73km (total 120.74km)》

昨夜は22:00過ぎくらいには寝たように思うが、3:15くらいだかに一度目が覚め、その後は4:30頃、そして5:30(外、すごい明るいーと思った)。かなりぐっすり眠ったようだ。くつ下も臭いので、寝袋の足元のジッパーは開けて足を出し、半そでの下着に作務衣だけ(下はももひきパンツと作務衣下)で寝たが寒くなく、暖かくちょうどよかった。朝もぬくぬくとして(このまま眠っていたいー)という、普段と変わらないぐーたらぶり。エイッ!!と5:33に起きる。起きてみればそこはさわやかな朝!!今日もがんばるぞ、と思う。外は少し寒いので長そでのインナーを着る。ウインドブレーカーはいらないか。

6:16 テント撤収完了。この日記を書いた。

6:20 出発!!天神様にお礼のお参りをしていく。(お賽銭10円)

6:40 やっぱりなんか寒い気がしたのでウインドブレーカーを着る。用心、用心!漆器・陶器・銘茶の「角屋」のところ。まさに角。明治天皇小山行幸在所の碑もとなりにある。

7:05 セブンイレブン小山花垣店でおにぎり(しゃけ150円→100円の特価!)を買い、トイレも借りて小。きれいなトイレ。顔も洗わせていただく。


《小山天満宮 小さな社だが小山村の村社で由緒ある神社。稲荷神社、雷電神社も合祀さている。》

《小野塚イツ子記念館 小野塚家は江戸中期から続いた小山の旧家。最後の当主イツ子氏がすべての財産を小山市に寄贈したそうだ。》

《小山市の目抜き通り「小山宿通り」》

 

7:32 3.82km。日枝神社社務所・喜沢集会所のところで座って休憩。さっき買ったおにぎりも食べる。7:42出発!

出発してすぐ、日枝神社のケヤキ(欅)すごい!!近くで庭の作業をしていた方も「すごいやろ、500年くらい立っとるでね」と言う。神社は向こうの方(奥の方)で遠いので、遠くから挨拶のみする。

8:00 出征馬の碑があるところで旧道へと道が分かれる。


《小山市喜沢の日枝神社ケヤキ 説明書きには樹齢400年以上、高さ33m、周囲6mとある。本当に立派な樹木だ。》

《今の道と旧道とが分かれる。迷わず旧道へと歩を進める》

 

 

8:22 新幹線と並走する。その横には在来線も(複線)。所々、雑木林も残る。

8:32 5.85km 羽川の交差点が見えるあたりで公園があったので休憩。ベンチに腰かける。今日は薄曇りであまり気温は上がらないかな?だんだん空の青さも雲ごしに感じられるようだけれど。

この公園、トイレもあるし野宿スポットか?もしかしてと思いトイレに行ってみるときれいな洋式。しかもフタが自動開閉するらしい。「ウォシュレット」というようなメーカーロゴ記載もあるし、そのような機能も見られるが、なぜか操作ボタンがどこにも見当たらない。機能はあるが使えないようになっているのか!!残念。切羽詰まっているわけではないので、この先に期待しよう。そうこうしている内に雲が晴れて日が射してきた。あたたかい!!

8:47 出発!!

8:56 4号にまた合流。

9:20 暑くなってきたのでウインドブレーカーを脱ぐ。お茶も一口!!


《高架は東北新幹線》

《下を走るは東北本線》

 

 

《日光・奥州街道13番目の宿「新田宿」 》

 

 

10:00 小金井の一里塚、感動した。左右の塚に大きな木が残っていて、その間に立つとまさに日光街道・奥州道中の上に、昔のままの道に立っているのだ。しばし目を閉じて昔を思う。


《国道4号沿いに小金井一里塚はある》

《左右の塚がほぼ完存しているため、日光街道で唯一国指定史跡に指定されている。》

 

《現在は道の先に家が立ち並び進むことは出来ない。しかし、この幅で街道が通っていたことを伺い知るに十分である。真ん中に立って目を閉じると、かつての街道の賑わい、息遣いが聞こえてくるようだ。》

11:08 下野市(しもつけし)新庁舎(5/6より開業)の先、栃木日産(うん?ここ栃木県?)のところでバッテリー対応のため休憩。メインバッテリーがついに0となり、残るはソーラーと乾電池式のみ。今日、宇都宮まで行けばAC充電できるが、ここまで11.94km。ハラも減ったので家から持ってきたカロリーメイト(フルーツ味)も食べる。

三輪自転車(前が二輪で後ろが一輪)を押して行くおばあちゃんと「こんにちは」と挨拶。「いい天気ですね!!何をやっているんですか?」と言うので「おかげさまで街道歩きを趣味にしていて歩いているんです」というと「いいですね!!がんばってください」と仰っていただく。くつ脱ぐと気持ちいいー!!

11:25、さぁ、出発!


《新築の下野市役所。敷地内を旧日光街道が通っている。》

《赤い線が旧日光街道。白いところが新築下野市役所》

《敷地内の旧街道だったところは白いレンガが敷かれている。建物を突き抜けたその先は、アスファルトの旧道が続く。》

 

11:36 日産のところから旧道に戻ったがやはり旧道はいいわ!!(こちら旧道側から国道4号側を見ると松林があるなー。あの松並木は何だろう?こちらが旧道なのは間違いないが)

11:47 ひばり(?)の鳴き声がすごい。旅人に出会う。「今日はどこまで?」「がんばってください!!」

12:15 旧道から4号に戻ってすぐのところにファミマ。お客様が倒れられたのか救急車が来ていて運びこまれている人がいる。そのとなりにはコインランドリー、コインシャワーなどがあるが、なんか怪しい感じ。ファミマの方に行きトイレを借りて大。ウォシュレットですっきり!!ありがとうございます。その後、麦茶とレモンチューハイ(!!)を買って少し(自分を)充電しよう!!などと思ってレジの横を見るとイートインが。「もしや!!」と思って見ると「多目的」とテプラの貼られたコンセントが各カウンター席に!!「やったー!!」。急いで外に置いたリュックから充電器を取ってきて、メインバッテリー、スマホ、カメラの充電を始める(三又ソケット大活躍!!)。そして僕もチューハイで充電!!くーっ、胃にしみます!!なんてラッキー!!さっき小金井のところのマックにコンセントが無さそうで残念だったが、お昼は家から持ってきたカロリーメイトですませてここまで来てよかった!!

ちなみに麦茶とチューハイで222円。すいません!!もうちょっとなんか食べようかな?いなり&おむすびセットも追加。ファミマTカード割引で380円が350円!!(下野市薬師寺字祇園原、南河内薬師寺店)ここまで13.91km。

今日で4日目だが、今のところ大した起伏もなく、もちろん峠道などない。気温もおだやかで非常に歩きやすい。もちろん距離を歩く疲労はあるが、お天気にも助かっている。この先どのようになるかわからないが、安全によろしくお願いします!! う~ん、チューハイで眠くなってきてしまう~。

13:11 出発しよう!! 13:16 準備完了!!少し曇ってきたか!?スマホは76%くらいまでいった。


 

 

 

13:48 16.28km 石橋の歩道橋のこところで一休み。

13:55 さて、行くか!!

14:02 石橋駅入口。

15:07 20.34km。ヨークベニマルで休憩。スーパーの他色々な店(ケンタッキーとか)入っている。ウインナーパンと何か甘いものを飲みたくなったので午後の紅茶ミルクティーを買う。欲しいと思ったどちらもが今日は特価となっていて両方で189円。安い!!その他、国内産のとりのムネ肉も100g38円で売っていてびっくり!!欲しい、、。店内にもイートインスペースがあるが、くつも脱いでくつろぎたかったので外のベンチへ。トイレで手を洗ってトイレ小をしてから外のベンチに戻る。

午後はずっと薄ぐもりか。少し涼しくもある。ベンチの近くの植え込みでカエルが鳴き始めた。雨が近いのか。

16:10 出発するか!!笠はもうぬいで行こう!! 出発してすぐ宇都宮市来たー!


《石橋駅入口》

《レンガ門塀の立派な家》

 

自衛隊前で写真を撮ったところ、変なやつに声をかけられ気分悪!!

16:59 雀宮(すずめのみや)駅前。

17:38 25.89km、生垣のブロックに腰かけてちょっと休憩。カーステ鳴らしてなんか叫んでいくクルマが、、、?

18:00 「一里」線路とまた出会いしばし併走。宇都宮も近い。

18:06 一里の少し先、ニッサンの販売店のところでくつを脱いで休憩。27.58km。

18:31 宇都宮の旅館、色々検索したが、、。う~ん、とにかくまずは街まで行こう。

19:00過ぎ頃か、宇都宮に到着。東武の駅に近い方だ。最初目についた食堂に入ろうとしたが、念のためコンビニでお金をおろすと手数料218円(ショック!!)。昼間どこかでおろしておけばよかった。おにぎり3~4ヶ分じゃねーか!!


 

 

 

三平食道に入る。希望通り店はきれいで広く客は僕の他「誰もいない」。荷物が大きいのでこの方が助かる。生ビールと餃子をたのむ。(生550円、餃子350円)トイレ小借りる。ビールうまい!!餃子もニンニクがきいてうまい。8時で閉店だそうだが、このあと近く(材木町)の銭湯に行き、洗濯もすることを考えるとちょうどよい。寝るところはそれからさがせばよいか!?チャーハン(650円)をたのむ。(添付のスープ薄い!!健康的か?ちょっと塩入れた)

20:08 行きますか!!

歩いて5~6分の材木町の銭湯、せせらぎ湯に行く。ちょっと暗い路地にぼーっと電気が点いている。水曜定休とネットで見たがやっていてよかった。入浴料は420円。古いなんの変哲もない銭湯だ。石鹸を持っていなかったので20円で小さいのを買う。手ぬぐい、ひげそりを持って風呂に入る。湯船は約46度と熱い。しかし、ゆっくり入るとじわり気持ちよい。しばらく温まった後はふちに腰かけて足だけを入れる。汗が出てくる。気持ちよい。体が温められてさっき食べた餃子のにおいが湧き上がってくる。


《宇都宮材木町「せせらぎ湯」》

 

先に湯船に入っていた人(初老)が、しきりにうーうーうなりながら入っている。(湯が熱いのに耐えているのかな?)と思ったが、洗い場に移ってからもうなっている。うしろ姿をよく見ると、左腕に下書きだけの刺青が入っている。お顔も怖そうというかヤバそうな気がしてきた(失礼!)。めちゃくちゃ場末感のただようこの銭湯。あまり人がいない。もしかして地元のその筋の人たちが「墨を背負っていても入れる風呂」ということで集いの場にしているのではないか。そんな風に思えてきた。

洗い場ではたまたま一番の下座(排水溝に近い、入口のすぐ近くの席)に陣取っていたのだが、それは気兼ねなくジャブジャブ洗いたかったからだ。しかし、僕の左の一番上座にうーうーうなっている刺青のおじさんがいると、ついついこんな妄想が、、、。

おじさん:「おい、若いの。どうしておメェはこんなに空いているのに、そんな端っこに座ってんだい」
僕:「はい。私は旅人でやんす。一夜かぎりの湯をこの宇都宮で使わせていただいている余所者です。 そんな私が汚れた水を上から流しては地元の方に申し訳ございません。こうしてすみっこを使わせていただくだけでも有難いことです。 本当、いい湯を使わせていただいておりやす」
おじさん:「おー、若いのに(注)見上げた性根をしている。どうだい、今日は俺の家に泊まんねぇかい」
僕:「いえいえ、そんなもったいない」
おじさん:「遠慮するなって。もう、こうして裸のつきあいをしてんじゃねぇか」
僕:「ありがとうございます。旅の身空での温かいお言葉、身に沁みます」
・・・つづく。
(注:たいして若くはない)

なんてストーリーを脳内上演していると、別の人が入ってきた。うーうーうなっていたおじさんと一言、二言、挨拶を交わしている。よく知っている仲のようだ。洗い場の鏡ごしに見るとずいぶんガタイのよい大柄な男だ。しかも首から下、太ももまでびっちりと刺青が彫られている。もちろん色も入って貫禄たっぷりのすごいやつだ!!「なんてこった、ここの銭湯はホンマもんやったんかい!!」と焦る。いよいよ縮こまってすみっこで体を洗っていると、なんか関西弁っぽい感じで大男はうーうーおじさんと話しをしている。「さては西でコロシでもして宇都宮に流れて来た大物か?」とますますビビル。

体を洗い終わりおそるおそる湯船につかるとき、その大男をちらりと見ると、なんと!!外国人ではないか!!それも白人の大男、デカイはずだ。またうーうーおじさんに大男が話しかける。「ゴールデンウィークはどうしますかー?ハッピー!、ハッピーね!」。変なイントネーションで日本語をしゃべっている。なるほど、それがちょっと乱暴な関西弁に聞こえたのだ。思い込みとはコワイ、、。

どうやらこの大男の外人さん、町の人気者のようで、その後入ってきた別の人にも気さくに話している。しかもマイロッカーを借りている常連さんのようだ。

場末感ただようその筋が密かに集う銭湯。そんなイメージは吹き飛び、ずいぶん和やかな町の社交場だったと僕に記憶された。またいつか行ってみたいものだ。

その後21:40過ぎか22:00頃か、宇都宮に到着したときに目をつけていたコインランドリーに行く。たまたま銭湯もその近くだったのだ。1回300円(洗剤付き26分)で脱げるだけのものを脱いでぜんぶ洗濯機にぶちこむ。上下下着に、下はヒートテック、上はウインドブレーカーという怪しい格好。乾燥機が回っていたりして室内はポカポカだから湯冷めの心配はないだろう。日記を書いたりしながら仕上がりを待つ。若い人(地元の人だろう)が何人か洗濯に来る。みな物を入れると帰っていく。あとで取りに来るのだろう。乾燥は8kgまで10分100円。まず100円で足りなかったので追加で100円、計200円使う。モモヒキのゴムの部分など湿気っているが大丈夫だろう。たたんでリュックにしまい込む。

23:00頃か、身支度を整え洗濯した上着を着て今日の寝場所を探しに行く。地図で見ると街道を少し行ったところに神社があるという。しかし行ってみるとマンションの横の小さい神社。ここはまずいでしょ、というか街中すぎ。しかたなく先まで歩く。3kmほど来たところに公民館とお堂が一緒に建っているところがあったので、目の前が道路でスタバやマックが近くで騒々しかったが、場所的にはよかったので設営。00:30頃には眠ったか。


~今日のFacebookから~


FACEBOOK 2016.5.2 AM 6:20
おはようございます! 昨夜は小山市の天神さまのところで泊まらせていただきました。さわやかな朝です。 (晩ごはんはすきやの牛丼) 今日は宇都宮でビールと餃子、行けるかな!(*^^*) では、行って来ます!(^^)/

 

 


FACEBOOK 2016.5.2 AM 9:38
下野市、来ました! 「しものし」ではありません、「しもつけし」です!f(^^;


FACEBOOK 2016.5.2 AM10:22
小金井の一里塚まで来た。 現在の国道4号のすぐ脇にあるが、左右の塚が残り大きな木が生えている。 そうなのだ、この塚の間が往年の日光街道・奥州道中そのものなのだ。 この場所をこの幅で人々が行き交った。 じっと道の真中を見つめていると、当時の息づかいが聞こえてくるようだ。感動した。

 


FACEBOOK 2016.5.2 AM10:47
路傍、庭先の花々。

 

 

 

 


FACEBOOK 2016.5.2 AM11:55
麦畑、ひばりの声、そして俺。(^w^)

 


FACEBOOK 2016.5.2 PM 3:27
ヨークベニマル石橋店、なんと国内産鶏むね肉100㌘38円!  今までに見た史上最安値! けいちゃん大量に仕込みたい!(^w^)


FACEBOOK 2016.5.2 PM 4:05
靴はイグニオという中高生向けシリーズの1700円のもの。そこにFeet in Designのインソール。 いつもより重量のあるリュックを背負い、ここまでマメひとつ無く、膝も順調に来ている。 今日はビールと餃子にたどり着けるだろうか。(^w^)

 


FACEBOOK 2016.5.2 PM 4:18
宇都宮市、来ました!


FACEBOOK 2016.5.2 PM 7:11
東京から100km。


FACEBOOK 2016.5.2 PM 7:47
宇都宮でビールと餃子です!(^^)/ どのお店がよいか考えましたが、荷物が大きいので気がねなくゆっくりできることを優先し、 「すいてて、席が広くて、明るい店」をさがすことに。そしたら最初に目についた店がまさに! おかげさまで、お客さんは僕ひとりf(^^; 餃子もうまいです!(*^^*) このあと普通の銭湯に行って、洗濯して、その辺で寝ます! 日本橋を出てすぐに「伝馬町」と名前が つくところを歩きましたが、宇都宮にもあるんですね。街道でつながっているのを実感。

 

 

《炒飯もたのむ。うまい! ラストオーダー8時で閉店だそうだ。ちょうどよい!》


FACEBOOK 2016.5.2 PM 9:53
宇都宮・三平食堂で餃子・炒飯を食べたあと、近くの銭湯で汗を流し、いまコインランドリーで洗濯中。 脱げるだけ脱いで洗濯中ですが、コインランドリーの中は乾燥機などもありポカポカ。湯冷めの心配もいりません。 (油断は大敵! ちなみに江頭2:50みたいな格好にウインドブレーカーを着ています) 銭湯ではおもしろい展開・ 風景もあったのですが、ここでは書けないのでこんど会ったときにでも。(^w^)

 

 


FACEBOOK 2016.5.3 AM 0:12
日光街道四日目の夜、続き

 


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